2007年にリリースされ、長らく廃盤となっていた
cokiyuのデビューアルバム『Mirror Flake』。
新たなリミックスが3曲も追加されたリプレス盤がリリース!

NATURE BLISS STOREではCD/mp3共に先行販売をさせていただくことになりました!
店頭などでのリリース日は8/17です。

そして、今回のリプレス盤リリースにあたって、インタビューをさせて頂きました!
作品紹介の下をご覧ください。






溢れんばかりのポップ・センスを女性らしい繊細な音使いで包み込んだ
ベッドルーム・ポップの傑作として、広く国内外で支持されました。
今回の再発に伴い、田辺玄(Water Water Camel)によるリマスタリングを施し、
ボーナストラックとしてflauからGeskia、
坂本龍一やmito(クラムボン)からも絶賛されるAmetsub、
そしてMASのリーダーとして知られるヤマダタツヤによるTyme.による
リミックスを追加収録しています。




cokiyu interview


Q1 再プレスにあたり、3曲のリミックスが追加されましたが
このお三方にお願いされた理由をお聞かせいただけますか?
また、選曲はどのようにされたのでしょうか?


お三方は、ファンでもあり尊敬するアーティストさんでもあり、
ありがたいことに以前から何かしらの繋がりあってお世話になっている方でして、
素晴らしい出来になると確信していたのでお願いしました。


選曲は、AmetsubさんとGeskiaさんには選んでいただいたのですが、
Tyme.さんには、私がTy.Tu. (Tyme.+Tujiko Noriko) の楽曲が大好きだったので、
ぜひ歌ものをリミックスしていただきたいと思いまして、
こちらから「Mirror Flake」を指定させていただきました。


Q2 リミックスの各3曲にコメントをいただけますか?


In The Air (Ametsub Remix)
コード進行に変化をつけて、歌をうまく生かしてくださっていて
もと曲よりも数倍かっこよく、あいまいだった世界観がくっきりと前に出てきています。
曲中出てくる金属音と電子音を掛け合わしたような音がとくに好きです。しびれます。


Gdb (Geskia Remix)
鋭い音がちりばめられたビートの海に私の音がどんどん吸い込まれていくのが
とても気持ちがよいです。そんなGeskiaさんの音世界の一部になれてとても感激です。
偏見かもしれませんが、曲が女性から男性になったような気がします。


Mirror Flake (Tyme. Remix)
私の曲はどの曲も薄い膜が張られたような、
内に向かっているような曲が多いと思うのですが、
それらをTyme.さん独特の多幸感で打ち破ってくださっています。
私の曲が4つ打ちになることはこの先おそらくないと思うのでとても貴重です。


cokiyu_livephoto


Q3 最初のリリースから随分と年月が経ち、
今あらためて聴きなおして思う部分はありますか?

当時の自分のおかれた状況、心情がよく表れているアルバムだと思います。
録音、編集、ミックスなどの技術的なところはもちろん修正したいところがたくさんあるのですが、
それも含めて、やはり私にとってアルバム作りは「記録」なのだと思いました。


Q4 cokiyuさんの楽曲からは構成や
音の響き、音色などから心地よさ、可愛らしさだけでは
済まされないしっかりとした芯のようなものを感じます。
制作の際に中心に置いていること等があるのでしょうか?

いつも念頭にあることは、時間とエネルギーのバランスについてです。
それと、音が聴く人の体にどう残っていって、どういう気持ちにさせるのかを考えています。
と書くととても客観的に作っているようですが、すべて自分基準です。
それが「芯」なのかもしれません。


また、私の曲の構造はどの曲も単純で、ひとつのモチーフがあって、
そのエネルギーをしつこいくらいに押し出すアレンジになっています。
結果、アピールするものがひとまとまりになって「芯」になっているとも思います。


Q5 制作環境(使用ソフトや楽器、こだわりの機材など)を
教えていただけますか?


iMac + Digital Performer + Max/MSP + シンセ2台 + 小物楽器 です。
DPとMaxは電子音楽を学び始めた学生のころからずっと使用しています。
(こだわりではなく、ただ新しいことを覚えるのが苦手なだけなのですが…)


「Mirror Flake」でたくさん登場する、お気に入りの音はあります。
もう生産終了しているのですが、E-MUのPK6 proteus keys というシンセに入っている、
サイン波に近いエレピの音が本当に好きでよく使いました。少し前に故障してしまって、
別のシンセで作ろうと思ってもなかなかできないので、そっくりな音を探しているところです。


Q6 音源制作とライブパフォーマンスでの意識の違いはありますか?
もしあるとすれば、どのような点でしょうか?


音源制作が箱に閉じ込める作業だとすると、
ライブはそれを開けて生きものに変化させる作業です。


また、制作では私自身を音世界に表現することでどんどん切り離していきますが、
ライブは身体的要素も含め、
私が音を鳴らしているんだと意識するところが大きく違います。


cokiyu_artistphoto

Q7 普段どんな音楽を聴かれていますか?


実は『Mirror Flake』をリリースしたころから、音楽を聴かなくなってしまったのです。
それまで好んで聴いていたのは、ジャズやボサノバです。
とくに歌ものをよく聴いていました。


ここ最近はまた音楽に興味を持つようになって、
普段会う機会がある周りの大好きなアーティストさんたちの
音源をよく聴かせていただいてます。


Q8 今、気になっていること、ふしぎに思っていることは何ですか?


ツイッターやブログにあがっている料理の写真(レストランやカフェでのご飯の写真も)を見ると、
男性はすごいアップで、女性は少しひいた写真が多いのです。


どうしてだろう…と一ヶ月くらい気になっていたのですが、
レーベルメイトの金津朋幸さん(1stアルバム「Prater」発売中です)から
スパッと答えを出していただき、すっきりしました。


もしこれを読んでくださって気になる方は、
ぜひ金津さんにお尋ねください。わかりやすく教えてくださいます。


Q9 今後のリリース予定、ライブ予定等ありましたら教えてください。


9月1日にリリースされる『YMO REWAKE』というトリビュートアルバムのGeskia!さんのトラック
「CAMOUFLAGE 」にボーカルで参加しています。


そして、9月14日には私の4年ぶりのニューアルバム『Your Thorn』がリリースされます。


ライブ予定ですが、8月27日(土) 大阪にある「FLOAT」というところで開催されるイベントに、
初のネット中継で出演します。
http://float.chochopin.net/


9月23日から25日までは、宮内優里さんのリリースツアーin九州にサポートアクトとして
大分、熊本、福岡の三公演に出演します。
http://wood-waterrecords.com/
http://www.miyauchiyuri.com/shows.html


ライブではないのですが、
10月8日から10日まで横浜にある旧柳下邸で開催されるグループ展に
インスタレーションで参加します。
http://members2.jcom.home.ne.jp/ne-yagishitatei/


それから詳しい情報はまだ告知できないのですが、
秋にいくつか東京でもライブがあります。
ぜひお越し下さいませ。


ありがとうございました!
9月リリースのアルバムもイベントもとっても楽しみにしています!!

インタビュー Elly(Wonderyou)